‘2015/02’ カテゴリーのアーカイブ

One Asia 沖縄

2015/02/23

弊グループの会計事務所は、アジア新興諸国の会計ネットワーク ‘OneAsia’にタイ国メンバーとして属しております。

2011年の発足から3年が経ち、今や西はDubai、東はHawaii(もはやアジアではありませんが)計20ヶ国24事務所が所属する団体となりました。

昨今の各国日系企業進出の情報交換などを目的に、定期的な会合を行っております。

今年度については、沖縄大交易会への参加を兼ねて、有志が沖縄に集まりました。

当初の予想とは異なり、参加企業は沖縄のみでなく北海道も含めた全国各地の海外販売を目指す食品商社と、物流周りの会社が出展しておりました。

今までは日系企業の海外進出というと製造業が盛んなイメージがありましたが、

他にもいろいろなチャンネルを増やせると感じた2日間となりました。


※当記事は12月号メルマガに記載した記事を転載しております。

微笑みの国で雨にウタレテ・・・90′s 其ノ九

2015/02/20

町田君やオキ君と夜中まで話し込んだ次の日、俺とナリタヒデキは、
カオサンから歩いて約20分程行った所にある寺、ワット・サケットに
行く事にした。

このワット・サケットという寺院は、別名「ワット・プーカオトン」といい
“黄金の丘”という意味だということを、雑学王のナリタヒデキが
教えてくれた。奴は、毎日々々、情報収集を怠る事なく、また
下調べ王でもあったから、なにかと役に立ったし、自分で調べる
必要もなかったから、何事も追求というものに果てしないメンドクサさを
感じる俺にとっては、“隣歩くガイドブック的便利帳”的存在でもあった。

しかし、そんなことが続くといい加減、ナリタヒデキも俺に一々説明する
のが億劫になってきているようで、だんだんと俺の

「これなんだよ?」
「ここどこだよ?」
「これはなんでだよ?」

なんていう無知ぶりに愛想を尽かしてきているのか

「自分で調べろよ!ガイドブック持っているだろ!自分ばっか
楽すんなよぉお!ふぅうむむ」

みたいなことを言うようになった。

「ワット・プーカオトン」は、ラーマ三世がアユタヤのプー・カオ・トーンを
モデルに造成したもので、その上にラーマ四世が仏塔を建造したもので
あるらしい。
仏塔の高さは約78mで、仏塔の周りが回廊になっているため、
バンコクが一望できるので有名らしい。
ガイドブックを確かめながらナリタヒデキが言った。

外壁を取り巻くようにして作られている螺旋状の階段を登っていくと、
仏塔へ行く ための部屋があり、そこで入場料10Bを払い上で出た。
昨日までの雨季模様とは違って空は快晴であり、カラカラ乾いた所に
吹く風が妙に心地よかった。

仏塔の袂の四方には、無数に括り付けられている鈴みたいなものが奏でる
音が妙に風と音とマッチしていた。
この鈴みたいのは、ここを訪れた観光者でも付けることができるとのことであった。
向こうを見ると、建設中のビルが何個も見えた。

「バンコクで一番高いビルは、 94階建てのバイヨーク2ビルだよ」

とナリタヒデキが教えてくれた。

回廊のベンチには、上座仏教本というのか御経本というのか、とにかくそんな
感じの本を読んでいるちょっと太めの僧侶が静かに座っていた。
瞑想をしているようではなく、しきりに観光客をチラチラと見ていた。

初めてのタイに来てから、やたらと寺院に来ていた。
はじめのうちは新鮮だったが、大体の観光名所といわれる所を巡ってきたので、
だんだんと飽きが来ていたのは事実であった。王宮も行ったし、チャオプラヤ川
沿いにそびえるワット・アルン、通称:暁の寺にも行った。

タイ最古の寺のワット・ポーにも行き、メインの寝釈迦像も見たし、ついでに
タイ・マッサージを受けてきた。
とにかくいろんな寺院を回ってきたが、なんだかこうも毎日、寺院寺院に来ていると、
みな同じものに見えてきては、なんだか新鮮味がなくなってきたのである。

毎日、日中は寺院巡りをして、夕暮れ時を迎えるとねぐらに帰り、近くの屋台で
頑なに辛いタイ料理を食べながら、シンハ・ビアをぐびぐび飲んで、日本の愚痴や
ナリタヒデキの愚痴や、なんだかやるせない青春のもどかしさをダベるのである。

元々、買い物なんかには興味がなかったし、今買うと荷物になるから、
特に土産物屋には行く必要がなかったこともあったが、せっかくタイに来たのに、
なんだか変わり映えのない毎日になんだか飽き飽きもしてきていたのも事実だった。


その日、それまで泊まっていたカオサンの“NAT”ゲストハウスをチェックアウトし、


オキ君や町田君が泊まっている、昨日、夜中まで飲んでいたラウンジのある
「サワディ・ゲストハウス」に移った後、オキ君等の姿が確認出来ないまま、
とにかく汗を洗い流し、ビールを飲みに行く事にした。

俺は、ビールを飲みながらナリタヒデキに、

「なー、そろそろ観光スポットばっか廻るのはよしてさ、そこらへんの
街ん中をぐるぐる廻ってみよーぜ!タイ人がどんな生活をしていて、何を食べて、
どんな所に住んでいるかもなんか興味あんじゃん!」

なんてイッパシのことを言ってみた。

とにかく、一人で下町歩き的町歩きをするのには果てしなく不安があったし、
方向音痴な俺にそんな芸当が最初っから出来るわけがないから、とにかく
旅人となるとなんだか不思議と頼りに出来るナリタヒデキに提案してみたのである。

「ふぅうむ。。いいけどどこ行くの?そんなこと言ったって、おまえはどこ行ったって、

無感動だし俺任せだし、“おーいぃい、ツカレタツカレタツカレタ・・・その辺の屋台で
休もうぜぇええ”しか言わないじゃん。それにすぐに不機嫌になるし。
そんなおまえと町歩いてどーすんだよ。何見るんだよぉぉぉおお!」

とナリタヒデキははっきりとそんなことを呟いた。
まぁ、確かにそうなのだが、飽きっぽい、熱しやすくて冷めっぽい俺が居るのも
事実だから、何にも具体的な事は言い返せず、

「あーおーうーおい、、」

なんて言いつつ、何も言わずふてくされた顔しながら黙ってビールを飲んでいる
しかなかったのである。


(つづく)