M&A月報No.96 「国王の愛犬行方不明!事件とタイ在留邦人者数発表」

愛犬家で有名な国王で、飼い犬の事を書いた本まで出版されている、
その愛犬が行方不明になった。

さあ大変!と見つけた人に2万バーツの賞金 まで発表されたが、
無事見つかり関係者をホッとさせた。

国王はこの犬の事を書いた本とか、この犬をプリントしたTシャツを
販売されたが、その売り上げより2.1Mバーツを出され、ある有名
大学の構内に犬の骨、もしくば関節を治療するPOOLを建設された。

2つに分かれているが一方にはジャクジーまで付いている様である。
1回の治療費は100バーツとの事。
犬にとってもタイは平和で住み易そうな国である。

しかし国王が犬を溺愛し、身近には信頼できる人がいないと感じて
居られるなら、この現象は深刻と考える。

皇太子には王女しか居られなかったが、この度、嬉しい事に、
現お妃との間に男子が誕生した。
皇太子のお慶びは如何ほどかと推察出来る。
未来の国王の最有力候補であろう。
しかしこのお妃は王妃にはなれないそうである。
タイの王室も複雑な様相である。

FTAの交渉とかの触れ込みで中川大臣が訪タイした。
細部は判らぬが、報道によると、未だ案件はあるが、7月中旬には
両国のトップ会談により纏まる見込みとコメントした。

タクシン首相は『FTAは個別企業に便宜を図るものではない。
国益を考えたものでなければならない』等々の持論を述べているが、
我が国大臣の対応は笑みを浮かべへつらうのみか、いったい何を
言いに来たのかさっぱり判らぬ情けない風情であった。

日本よりの来客によく聞かれる質問であるが、タイには何人の日本人が
住んでいるのであろうか?
今回日本大使館より統計が発表された。

在留邦人(在留届を出している人)は32,442人で前年の28,776人
より12.7%も増加している。

内訳は

民間企業並びにその家族 :25,835名
自由業並びにその家族  :1,013名
留学生、研究者等     :1,265名
永住者            : 619名

また地域別ではバンコクが24,260名で圧倒的である。
タイへの外国人の入国者数は年間1100万人で、内日本人は
約10%の120万人である。

観光等に来ている日本人を含めると、常時タイには4万人近い
日本人が居ると言われている。

今後は更に、治安の良さ、対日感情の良さ、物価の安さ、暖かい
気候、GOLF、SPA、マッサージ等遊びの施設の充実等より永住者が
増えるものと思われている。結構な事である。

またタイに設立されていると思われる日系企業の数は6,000社を超え、
この内、所在、責任者等が明確なのが3,500社、更に商工会議所に
登録しているのが1,234社で上海の1,275社に次いで2位である。

この1,234社の従業員数は39万人、内製造業が29万人との統計が
発表された。
ちなみにタイの製造業従事者は505万人との事である。
外国投資の累計の内、日本のそれは40%に及びNo.1の地位である。

成功裏に開催されていると報道される愛知万博であるが、タイのブースが
貧弱で、他の国々より見劣りするとの批判が相次いで訪問者の帰国後に
表明されている。

予算としては2億バーツが承認され使われた訳であるが、例によって、
日本の業者にはその半分ぐらいしか渡っていないのではないかとの
勘繰りも巷では囁かれている。

担当大臣は受託した会社に、国王のプロジェクトでもある、人口降雨の
展示等もっと豪華に見せるように改造を命じた。
更なる予算を付けるのか、日本での工事費がタイ人の予想を越える
高価格なのか、今後の成り行きに注目してみたい。

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