M&A月報No.66 「邦人誘拐事件とロイカトーン祭り」

タイも住み難い状態に成る懸念を先月述べたが、27日、邦人が身代金目当てで誘拐されたとのニュースが入って来た。

結局、元の従業員が友人3人とで行なった犯行の様で、邦人は隙を見て逃走、4人の容疑者は逮捕され、事無きを得た事が報道された。

折角景気が上向きに推移しだしているだけに、安全なタイのイメージが損なわれる様な事件は無用に頂きたいものである。

ある英字新聞が、バリ島でのテロ事件の謀議はタイの南部において行なわれたと報道した。これに対し、タクシン首相は如何なる証拠を持ってその様な事が言えるのかと、烈火の如き抗議を行なった。

その後、本件は確たる証拠が無い事が判明し、新聞社は謝罪記事を掲載、一件落着と成ったが、観光シーズンを控え、かなりナーバスな状況と成って居る。

灯篭流しで有名なロイカトーンのお祭りが、今年も盛大に盛り上がりを見せたが、テロの影響で恒例の花火が禁止された事は残念な事であった。

一方、灯篭に発砲スチロール系の物を使うものが多くなり、公害問題と成って居る。来年は使用材料の規制も発表されるかも知れぬ。

高速道路がかなり完備され、交通渋滞の緩和に大きく寄与しているが、何時もきな臭い話しが付き回る。
またまた料金所職員の通行料ピンはねが報道されている。

それに加え、コンピューター導入に際しても不正があったと内部告発が行なわれ、故にこのコンピューターは故障が多く、それ故に管理も不充分で、ピンはねも起こったと論調している。これの対策に軍部が監視人を派遣したの事、どうも高速道路の料金は甘い汁の多い木の様である。

愛犬家で知られるプミポン国王であるが、愛犬トンデンの“トンデンの話”なる本を5万冊出版された。大変な評判で、初日に完売、更に5万冊の増刷をするそうであるが、如何に現国王の評価が高いかを如実に物語る話しである。

バンコク市内のチュラロンコン大学が所有する一等地に、日系資本も絡み、オフィス、アパートビルの建設が計画され着工されていたが、1997年の為替暴落により、バブルが崩壊、工事は中断と成り、バブルの象徴の様に言われる名所と成って居たが、この度、タイ資本により建設の継続が発表された。タイ経済の上向きを象徴する証として是非建設完了頂きたいものと念じて居る。

GSM、PCT等各種の携帯電話のSYSTEMが稼動している当地であるが、更に1900メガ帯の導入が始まった。当初は各種のインセンティブも与えられる為、更なる競争の激化が予想されるが、ユーザーに取っては嬉しい事である。

タイにおけるエイズ患者の数は635,000人と言われているが、BKK市内だけでは90,000人と発表された。
男女比では4:1と男性が圧倒的に多く、年齢層では25~39歳が多いと警告している。

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