M&A月報No.108 「総選挙無効騒動と始耕祭2006」

 

憲法裁判所が動いた。

”解散から選挙日までの日数が短期間であった”、
”投票用紙を記入する時に十分な囲いが無く秘密が守れなかった”等
4件の訴えを審議し、判事14人の評決を行った結果、8対6で今回の
選挙は違憲との結論に達した。
続いて、総選挙のやり直しに付いても審議、評決の結果、9対5で
選挙やり直しとなった。

国王の在位60周年祝賀行事が6月12、13日と行われる事もあり、
総選挙はその後の6月下旬頃に設定される可能性が高い。
この結果、タクシン首相は暫定政府首相として、栄えある祝賀行事他を
取り仕切る事となり、大いに面目を保つ事となった。

一部首相の取り巻きよりは、総選挙をやり直すのであれば、
タクシン首相の辞任も撤回されるべきとの発言も飛び出している。

一方、先の総選挙はボイコットした野党であるが、今回の選挙には
参加を表明している。

未だにタクシン支持は45%程度あり、愛国党の勝利も間違いなく、
総選挙後タクシン首相が指名を受ける様な事態となれば又波乱が
ある事も予測される。

今回の総選挙無効は、愛国党よりの中央選挙管理委員会に責任が
あったとして、委員の辞任を併せ要求した。
これに4人の委員が反発。不当な勧告としてこれを拒否している。
また彼等は総選挙日を10月22日もしくは29日頃にしたいと発表した。
裁判所側はこれを無効と申し立て、泥沼に突入した。

タクシン首相の奥方、ポチャマン夫人がまたしゃしゃり出て、愛国党の
会議の席上で、タクシンは首相指名は受けないと発言した。

自分の出しゃばりと、ケチが今回の大騒動を引き起こしているのが
全く分かっていない様で、自分を何様と思っているのかと絶叫したい
思いである。

またこれを黙認している首相の態度にも当然批判は集まるであろう。
何故国会議員でもない夫人が大切な会議場で重要な事を発言するのか、
世界の常識では通用せぬ事を認識すべきと思う。
併せ、出直し選挙では、各派閥のリーダーが選挙資金の半分を
負担すべきとの発言も出た。
何おか言わんやである。

国連の開発計画部門が、プミポン国王が多くの国家開発に貢献したとして、
世界で初の王室関係者が表彰を受ける事になった。
ガソリンの代替エネルーギーの開発、降雨促進の開発等々への
国王の積極的な投資促進が評価されたものと思う。
喜ばしい事である。

石油価格の高騰が懸念材料として、連日マスコミにより報道されているが、
遂に一時は17バーツ程度であったガソリンが、なんと30バーツ直前まで
値上がりして来た。
過去は1,000バーツで満タンとなったが、今や満タンにすると2,000
バーツにも成る。それでも、車は増える傾向にあり、交通渋滞も緩和しない。
先の見えぬ石油価格高騰に不安を覚える。

今年も例年通り、始耕祭が行われた。
牛は、今年は草を選んだ。
これは、”程よい水量に恵まれ、稲作や農産物は豊作”とのお告げである。
また反物で天候を占う儀式では、長い反物が選ばれ、平地は豊作だが
高地は干ばつの被害が出るとの結果となった。
実際にはどうなるか見守りたい。


以上