M&A月報No.102 「鳥インフルエンザ問題と年末タクシン首相騒動」

 

鳥インフルエンザがまたまた大きな話題となってきた。
今月に入ってこの件に関する報道が無い日は無い。

欧州、日本等でも感染が確認され、世界中の問題となって来ている。
発見が遅れると、変異して、人間を死に至らしめているから深刻である。
特に、多く発生しているのがベトナムであるが、既に死者は40人を
越えたと発表されている。
その次にタイが来ている事にタイ政府も神経を尖らせている。
最新の医学で何とか封じ込めて貰いたいものである。

北朝鮮によるタイ人女性の拉致がジェンキンス氏の手記で発表され、
日本よりも関係者がタイに乗り込んで来たが、タイ側の調査では
その様な事件は確認出来ず、更なる調査が必要との事になったが、
その後の調査でチェンマイ出身の女性の可能性がある事が判明して来た。
もしこの女性であれば、香港に滞在中に拉致された可能性がある。
真相はどうなのか今後の調査に注目したい。

タイにおける自動車の生産は今年は100万台を越え115万台になる
見込みと発表された。

これは東南アジアでは初めての快挙であり、ピックアップトラックが増えた
事が理由とされている。2位のインドネシアの2倍の量であり、90%は
日系であるとの嬉しい状況である。

2010年には200万台を越えるとの予測もあり有難い事である。
一般作業者に付いてはそれ程心配を感じないが、中堅管理者、技術者、
経理関係者等の人材供給がついて行けるか否かが気掛かりな点である。

一方、世界銀行は昨年末の津波、今年の旱魃、原油の高騰を受け、
タイの今年の経済成長率は当初予測の5.2%から4.2%に下落する
との下方修正を発表した。

懸案となっている現在のドンムアン空港の利用方法であるが、今般
運輸省は、新空港開設後は、チャター便や小型自家用機、格安航空、
飛行機の修理センター等に活用すると発表した。

タイ政府は国営電力会社EGATの民営化、上場を決定し、17億6000万株を
新規に発行する手続きに入っていた。
この内5億1000万株は同社社員に割り当て、残りを一般公募とし、
340億バーツを新規に調達する予定としていた。

しかし消費者団体より、上場すれば電気料金が上がる懸念があると、
訴訟が起され、今般、裁判所は購入予約の指し止めの判決を出した為、
大騒ぎとなっている。

この資金が無いと将来の電力供給に問題が出るとEGATよりの抗議も
出ている。裁判所はこの上場が関連法規に抵触しないかをこれから
検討する訳で、証券会社、社員等に大きな混乱を呼び起こしており、
裁判所の判断に注目が集まっている。

街の中心部にあるルンピニ公園が何かと騒がしい。また厳重な警戒網が
警察他により引かれている。
何かと思えば、タクシン首相批判を繰り返し行っている、ある新聞社の社主が、
集会を開催したのである。

数万人が集まったとの報道もあるが、その様な大規模な感じはしなかった。
しかし1992年の流血事件の様に、クーデターに発展かとの憶測も呼び、
株価の下落に繋がった。

首相の妹が軍用機を私的に利用したとか、王室のみが儀式を行える寺院で
宗教儀式を行ったとか等々の暴露を行っているが、首相は名誉毀損として、
30億バーツの訴訟を別途起している。

この様な事に首相は嫌気がさしたのか、星占いによると年内は運勢が悪く、
記者会見はやめるべきとお告げが出たとして記者会見に応じていない。

何かと騒々しい年末となって来た。
折角の好景気、騒動はご免蒙りたいものである。


以上