M&A月報No.101 「アジアのビジネスマンTOP25と国王リストバンド」

 

またまたバリ島で自爆テロが発生した。
津波で大打撃を受けた観光地も、やっと復興が軌道に乗り、観光客も
帰って来ている時だけに衝撃は大きい。
タクシン首相も早速テロ対策に万全を期すと、決意の程を発表したが、
何とも悩ましい出来事である。

恒例のFORTUNE誌が選ぶ、アジアのビジネスマンTOP25が発表されたが、
タイ国は唯一、CPグループの総帥、ダニン氏が選ばれた。
CPグループは元々は鳥、豚、えびの養殖に成功し、輸出で巨額の富を得、
更には故郷に錦を飾ろうと、中国で巨大な工業団地他の開発にも力を入れ、
最近では通信、携帯電話分野にまでBUSINESSを広げている。

一位は三星の社長が選ばれたが、その他ではキャノン、トヨタ、SONYの
社長、ゴーン社長等が選ばれた。

タクシン一族が選ばれなかった事は結構な事と思うし、タイより一名選ぶと
すればダニン氏であろうと思う。

何かとマスコミと物議を醸し出すタクシン首相であるが、今般は彼の事を
批判する記事を掲載した新聞社を、イメージを傷つけられたとして、
5億バーツを要求する損害賠償で提訴した。

これに対して、この記事を提供した高僧が、
“筋違いである、訴訟を起すなら自分に対して行うべきである”
と名乗り出た。
タクシン側では高僧と法廷で争うのは得策では無いとの判断があった
様である。

論点は、現政権は余りにも商業的に向かい過ぎ、これではタイの古き、
良き伝統が失われるという所である。
今後の成り行きに注目してみたい。

タイ国政府観光庁などが設立したタイ長期滞在マネジメント社 (TLM社) が、
昨年末の大津波で被害のあったプーケットに大規模開発事業
「プーケットベイ・インターナショナル・シティー」を計画している。

カジノやホテル、高層ビルなどを建設し、投資額は1,350億バーツを
見込んでおり、2015年の開業を目指し、年間2,000万人が訪れると
予測している。

タイではカジノは禁止されているが、観光・スポーツ省が合法化を
目指し検討を開始していると併せて、タクシン首相もカジノ開設構想を
打ち出していることから、今後、合法化に向けて動きが活発化して
いくことも予想される。

また、TLM社は、同時に、今後3年間に外国人観光客誘致のため、
3プロジェクトを発足させることを決定した。

1つは、バンコク、チェンマイ、チェンライ、プーケット、サムイ島
(スララニ)など11県を「ロングステイ・シティ」に指定し、投資委員会
(BOI)の認可を受けるというもの、2つ目は、日本、アメリカ、英国、
フランス、カナダなど主要11カ国を対象に長期滞在パッケージの
ロードショーを行う、3つ目は民間企業と共同でゴルフ場やビーチ周辺の
宿泊施設建設を行うというものである。

タイ政府観光局が、2005年のタイへの観光客数の目標値を
1,340万人と設定したが、及ばず1,200万人にとどまるとの予測を
している中、今後の政府対テロ対策と共に、TLM社をはじめとする
観光客や長期滞在者の誘致戦略に注目していきたい。


プミポン国王の治世60周年を記念し、タイの免税チェーン「キングパワー」が
“我々は国王を愛している”と刻印されたリストバンドを100万個製造、
販売したが、約2日での完売となった。

リストバンドは1個100バーツ。国王を表す色“黄色”で出来ており、
1〜100万までのシリアルナンバーが入っている。
弊社でも、何人ものスタッフが競って購入していた。

同社は売上金を国王に寄付し、寄付金は60周年記念事業に充てられる。
また、12月5日に行われる国王の誕生日祝賀会に参加する人は、腕に
このリストバンドを着けて参加することになっている。
改めて、世界で最も長く国王の座におられるプミポン国王の絶対的な
存在と人気を印象付けた出来事であった。

ちなみに、タクシン首相は、999の数字が入ったリストバンドを
手に入れたそうである。

先日、世界汚職清潔番付が発表された。
本年度、タイは159ヶ国中59位で、昨年の64位から若干では
あるが改善した。
また、アジア25ヶ国の内では11位であった。
今後、タクシン首相の指導の下、さらなる改善を期待したい。


以上