M&A月報 No.229「国王陛下在位70周年と揺れる仏教界


例年の通り50日間神戸に滞在して来た。

大変御気の毒な事に熊本大地震が起こり、連日、その悲惨な状況が報道された。

今回の地震では、余震の凄さと、その継続に驚かされると同時に、あまり話題にされない

地域で昨今地震が発生して居る様に感じている。

 

物凄い警護で行われた賢島でのG7サミットが無事に終了し、関係者一同ほっとした事と思っている。

またオバマ大統領が広島を訪問し、長時間のスピーチを行った事を感慨深く拝聴した。

サミットでの討議内容を仄聞すると、各国歩調を併せ景気浮揚の為の財政出動に期待を掛けた

安倍首相の様であるが、ドイツを筆頭に英国等より冷たい反応で、各国の事情により実施と

逃げられてしまったようである。

 

各国よりは、アベノミクスのお手並み拝見と言った所であった様に感じているし、

基本的にこれは邪道と思い、危険な施策と感じているように思った。

これの性であろうか、来年の消費税アップに躊躇が出たようであるが、この際、もっと国会で

財政赤字の問題を討議される事を念じている。

 

6月9日、国王陛下の在位70周年が盛大に祝われ、皆、国王陛下の色の黄色を纏い、

祝賀行事に参加した。

これを記念して70バーツ紙幣が発行される事となった。

何とか手に入れたいと画策し無事入手した。

一方、88歳の国王陛下であるが、新聞発表では心臓の不具合が見つかったとの事、

今回は残念ながら国民の前にお姿は無かった。

無事のご回復を念じている。

 

タイの仏教界が大きく揺れている。

その一つは、バンコックより北に約50キロの所に、広大な土地に、大きな新築の寺院が存在している。

この寺院のうたい文句は、高額な寄付をすればする程、快適な天国に行けるというもので、

多くの信者を集めて居る事で有名であった。

 

今般、この寺院の高僧に収賄の疑いがあると発表された。

即ち、過去に、信者であり、且つ有名な資産家が、不当に得たお金を寄付したとの事で、

この高僧は、その実情を知りながら受け取ったとして収賄の疑惑が発生したのである。

当局は、再三に亘り高僧に出頭を促したが、体調不良を理由に拒否し続けている。

寺の僧侶も、断固住職を守るとバリケードまで作り、強制執行に備えている。

当局はドローンを飛ばしてまで寺院内の様子を探ろうとするも、風船を飛ばし、これの阻止に当たっている。

この寺院の信者の中には、親タクシン派が多いとも言われて居り、軍事政権のタクシン封じ込め作戦の

一環では無いかと見る向きもあるが、元々、寄付金額の大きさで、天国での処遇が決まるとする点に

反発している人々も多い。

 

又、トラを飼っている事で有名な寺院の事が、連日新聞紙上を賑わしている。

即ち、140頭にも及ぶトラが保護され、安全な場所に移動された。

また寺院の冷凍室より、トラの子、40頭の死骸が見つかった。

推測では、トラの毛皮をナイフの柄に付ける業者等と結託していた嫌疑が掛かっている。

もし生き物の生命を大事にする寺院が掛かる事に関わっていたとなると、大変なスキャンダルに

発展する可能性があり注目を集めている。

 

その他、有名な僧侶が超高額なクラシック カーの収集家であったり、薬物接種、飲酒、

女性との交際等々スキャンダルが続発している事に、心ある人々は憂慮している。

 

例年通りFOBESがタイの富豪ランキングを発表した。

一位は昨年と同じ、CPグループ一族で、6660億バーツ(約2兆円)、

二位はビール、飲料水で有名なシリワタナ家で5000億バーツ、

三位は百貨店経営のセントラルグループ一族で4700億バーツ等あったが、

気の遠くなる様な金額であるが、これからの相続税導入がどう影響するか注目したい点でもある。

 

三菱UFJ銀“国債離れ“なる見出しを大新聞で見た。

愈々の幕開けかと身の引き締まる思いをしている。

米国の著名なご仁が、

“アベノミクスは全く間違っている。

日本がやるべきことは、歳出の削減である。

これにより税金が減額されれば、それが消費、投資に向かう。

これが経済の好循環だ。

安倍は国民のお金を自分一人に集め、それを一人で運用しようとしているし、

彼は、この点に付いては、自分は日本で最高/唯一の御仁と思っている。

思い上がりと言うものだ“

 

全く同感の思いで聞いた。

歳出の削減を叫ばぬ民進党にも不満を感じている。

唯一削減を打ち出しているのはおおさか維新の会のみ、寂しい気持ちでいる。

歳出削減かバラマキ拡大かで民意を問うて欲しいものだ。

党首が地元の三重の候補が落選したら、党首を辞任する、何たる次元の低い話かと落胆を禁じ得ない。

結局、アベノミクスは、日本国の借金のみを増やして、終わるのではないかと危惧している。

歴史的に泣きを見るのは結局庶民とも思って居る。

 

英国が国民投票により、EUよりの離脱が決定された。

大方の予想は、残留であった為、その衝撃は大きい。

 

日本でも参院選が告知された。

早速投票に行って来た。

 

秋には米国の大統領選挙、世界が大きく揺れ動く様相を感じている。

日本の借金は益々増大して行く危険性が更に膨らんだとも感じている。

不景気風は、少なくとも後2~3年は吹き続きそうである。

次なる夜明けに向かって、今どんな手を打つべきか、模索して行く時期と思ている。