M&A月報 No.181号 比較的静かな如月のタイランド

 
バンコク知事選の真っ只中で、日本であれば喧騒の中と言う事に
なるのであろうが、当地は例によって、街頭演説も無く、宣伝カーも走らず、
静かな状態が続いている
与党の推す若い候補と野党民主党の推す、前候補との一騎打ちの様相を
呈している(2月末現在)。
 
タイ政府は2014年度(2013年10月~2014年9月)の予算枠を承認した。
歳出は2兆5250億バーツ(対前年5.2%増)、歳入は2兆2750億バーツで
財政上の赤字は前年の3000億から2500億バーツに減少となった。

14年のGDPは4~5%増の13兆1180億バーツ、
経常収支は26億ドルの黒字、
インフレ率は2.7~3.7%と予測した。
乾期のはずのバンコクで雷雨があったりと異常気象を感じているが、
地方では旱魃被害の声が起こり出した。




77県の内の29県が災害地域に指定され、3500億バーツの予算を今後
活用していくとのインラック首相のコメントが発表された。
全国の貯水量は対前年16%のマイナスで北部のダムでは水位が49%
まで低下している。

農家には栽培面積を拡大しない様、求めると同時に、東北部には農業
用水の供給中止地区も発生した。
日本と同様、タイにも停電の可能性が報じられた。

即ち、タイの発電の約70%はミヤンマーより供給されている天然ガスに
依存している。然るに、今般、ミヤンマーより4月5日より15日まで、供給
パイプラインの整備を行うため、供給STOPが通告された。

タイ発電公社やエネルギー相は、大型企業への減産依頼や重油、
軽油による発電量のUP等対応策を指示し、停電の回避を模索しているが、
バンコクと南部に於いては停電の可能性が出てきた。



小学校時代の同窓生より、タイシルクの製造工程を見学したいとの依頼が
入って来た。興味もあり、早速調査すると、バンコクより約450km東北に
行った都市コーンケンの近くに、王室プロジェクトが支援する村があると
聞き、そこを訪問する事とした。

通訳探しに大変苦労し、結局、コーンケン大学で教鞭を取っている
パルワディー博士にお願いする事になった。
多くの小さな村で家内工業的に行われている事を知り、まず驚いた。
若者は全く居らず、高齢者社会、自動機は無く、全て手作業、規模が小さく、
絶えず生産している訳ではない。

ある所では蚕の飼育が見られ、次の所では繭を釜に入れる所や、
別の所では足で踏んでの染色作業や機織、一箇所で作業を見られる様な
状況では全く無かった。
 
人間国宝の様なオバサンが数週間掛けて幅約90cm、長さ約3mを織り上げた、
努力の力作が6000バーツ、約3万円、何とも気の毒な気がしながら購入したが、
お礼を言って貰えたのでほっとした。