M&A月報 No.162号 「国王陛下83歳お誕生日と2010年10大ニュース」


大変ご用心をされ、一昨年の9月より入院されている国王であるが、
めでたく83歳のお誕生日を迎えられた。

今年は例年以上に盛大な花火が長時間にわたって打ち上げられた。
嬉しい事に、国王も病院より宮殿に帰られれ、皆の前にお元気な
お姿をお見せ下さった。
 
短時間ではあったが、恒例のスピーチも為さった。
 
“向こう見ず且つ非合法な行動は、多くの誤りを引き起こし、
国家に損害を与える。
思慮に欠けた行動は、人々を誤った方向に誘導し、これは個人のみ
ならず国家に大きな損害をあたえる。
そして官僚の皆さんが、何よりも優先し、自己の義務を遂行し、
国家の繁栄に尽力すれば、国の平和は保たれるであろう“
 
と結ばれ、人々の結束を促さられた。
 
国王がF1をお好きとは知らなかった。
健康飲料水で有名なタイ企業がF1のスポンサーになり、且つ
自己のチームも持って活躍しているが、その企業が国王のお誕生日を
お祝いするため、実物のレーシングカーを王宮の前の道で走らせて見せた。
多くの観客も魅了し、イベントとしては大成功であった。
 
また大変嬉しい事に、国王はチャリティー・コンサートにもお元気な
お姿で出席された。
来年もお元気なお姿を度々拝見出来る事を念じている。
 
2010年4月より出されていたバンコクの非常事態宣言であるが、
めでたく8ヶ月ぶりに解除された。
これで、2010年もめでたい年末となった。
 
2010年の10大ニュースを考えてみた。

1.赤組によるバンコク中心街の占拠並びに銃撃戦。
2.6月以降の急激なる景気回復並びに日本よりの進出の増加。
3.タクシン元首相の個人資産464億バーツの没収が決まる。
4.年初は旱魃、秋口には水害の被害が発生。
5.与党民主党が解党の危険に陥ったが無罪判決で難を免れる。
6.一年間放置された警察庁長官人事が決定。
7.空港―市内間の高架鉄道が開通。
8.カンボジアとの国境問題が依然未解決。
9.環境問題で住民が初の勝訴。
10.国王より年末に際しての訓示を賜る。
 
4月から5月に掛けての、赤組対政府の衝突。
邦人の記者も、巻き添えで死亡する等の悲報や、多くの中心街に住居を
構える邦人が、避難せねばならなくなったり、企業も休業に追い込まれる等、
2010年はこの騒動に振り回された一年間であった。
 
今後有望と思われる業種とそうではない業種が発表された。
 
有望な業種:              衰退業種:
1. 医薬品、健康分野         1.繊維産業
2. LPGやNGV ステーション     2.小型の娯楽施設
3. 銀行                  3.皮製品業界
4. 紙業並びに印刷             4.オフィスビル
5. 化学業界                   5.家具
6. 食料、飲料水                6.駅より離れた家屋
7. 代替エネルギー              7.織物、染物業界
8. 自動車                     8.玩具
9. ゴム並びにゴム製品          9.小さな小売業
10. 金の小売商                  10.小さな建築業社
 
 
さて皆様の業界はどれに該当しそうですか。
 
 
日本より海外へ進出企業の70%が法務問題でトラブルが発生しているとの
記事が出た。
米国、中国でが圧倒的に多く、アジア諸国は23%に留まっている様であるが、
タイにおいても今後増加する事が予測出来る。
 
歳入不足により、税務署よりの無理難題が持ち込まれるケースも増大の
傾向にあり、今後各企業は対策を迫られる事になると推測するが、皮肉にも、
中国での問題続発が、タイへの進出を加速している事も感じている。
 
雇用、雇用、雇用を連呼した、菅首相であったが、昨今のタイを観察すると
大きな疑問を感じざるを得ない。
 
即ち、5月の騒動を終わってから、タイへの日本よりの新規参入がさらに
増加しているのである。
大企業は、機種の移管や増設、それに伴い、裾野産業の更なる進出が
急増しているのである。
 
今般、5%の法人税が減額される事が発表されたが、果たしてこれで企業の
進出を食い止めるのに、どの程度の効果が現れるか、甚だ疑問を感じている。
報道される情報を見ていると、官僚、政治家は特に大企業の意見を聞いて
いるのかと疑問を感じる。
 
会社であれば、まずはお客様の声を聞く。
これより始まると思うのだが、官僚、政治家の机上の議論で、声が聞けて
いない様に感じるのだが、如何なものであろうか。
 
年末年始のご挨拶を発信すると、様々なコメントを頂戴しました。
その一部をご紹介させて頂きます。
 
“この一年を省みますと、そちら以上に日本の政治はガタガタになっています。
選挙民は、何故 だら菅 いら菅 アッケラ菅を選んだのでしょうか。
新年はそれが改善され、日本が正しい方向になる事を期待しています。
このままですと日本は沈没します。
今こそ明治の初心に返って”学問のすすめ“を読むことが肝心でしょう”
 
“日本の社会・政治・外交等が体たらく、3等国に成り下がった姿に苛立ち、
悔しさ、惨めさを味わっています。
日本よ、どうするのだ、何処へさまようのか?の気分です。
爽やかな新年は期待薄です”
 
“現在NHKで坂の上の雲が放映されています。
明治という時代の熱気が伝わると共にあの時代のリーダー達は
実に気骨のある人物ばかりで感じ入っています。
原作を各界のリーダーや特に政党のリーダーの皆さんにはぜひ読んで
欲しいと思う昨今です”
 
“国会議員は評論家ばかり。
若い世代は将来への夢がなく、暗澹たる新年です”
 
 
遠いタイより栄光を取り戻す日本に、早く戻ってくれる事を念じています。
 
今般、恒例のモーターショーが開催された。
好景気が反映されてか、予約が好調で、対前年比30%アップの3万台を
超える販売が達成された。
ご同慶の至りである。
 
大荒れの日本の天候も報道されているが、タイ北部チェンマイで、
気温が零度まで下がり、珍しく霜が降りた事が報道された。
木々や草が美しく化粧されたが、来年は景気は冷え込まず、
この様に美しい年になる事を念じている。
 
2011年の最大の関心事は、総選挙であろう。
いつ行うのか、アピシット首相の決断に注目が集まる事になろう。
 
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2010年も早いもので、あっと言う間に1年が終わってしまいました。
皆様のご支援のお蔭を持ちまして、年を越せる幸せを感じております。
ありがとうございました。
2011年が皆様に取りましても、良い年になります事を念じております。