M&A月報No.83 「タイ深南部テロ事件とイラク日本人人質事件」

 

次々と新しいアイディアを打ち出し、実行に移して行く事が大好きな首相であるが、今般、公共政策開発機関なるものを設置すると発表した。

メンバーは副首相、財務相、財務次官、国家経済開発庁長官(元BOI長官)、中銀総裁、銀行、企業のトップ等のお気に入り18名で構成。この18名が、
優秀な学生20名、5~10年民間企業で働いた経験者20名、上級国家公務員20名の計60名を選ぶ。

これらのメンバーで首相の打ち出す構想を分析、具体化出来るか否かを検討、YESの場合、閣議に提出するマスタープラン作成、NOのものには改定案を作り、首相に提案といった作業を行うとの事である。

どんな構想が出て、どう処理されて行くのか注目してみたい所であるが、もし首相が現在の”ALL YES MAN”で取り囲まれている事を反省し、且つ
自分が裸の王様になりつつある事を懸念し、少しでも抑止効果を期待しての発案であれば、傲慢と国王に言われない素晴らしい首相の出現となるかも知れない。発案、実行力ではまれに見る名宰相であろう。

これに他人の批判に耳を傾ける謙虚さが加われば、更にタイの将来は明るいものに成って行くと思う。
この機関に期待してみたい。

人事異動も行い、沈静化に向かったのかと思われていた南部だが、29日未明、多数の武装集団が、境界線を警護する警察並びに軍隊の検問所を襲撃した。
結果、イスラム側は107名、軍隊、警察側は5名の死者が出る大事件と成った。
イスラム側は15歳から20歳の若者の集団であり、107名の死者の内32名はモスクに立て篭もっていた所で射殺された。

独立運動のみならず、背後には麻薬の問題が絡んでいるとの憶測も報道された。
数百万人規模で、タイの南部で独立し、一体どうしようとするのであろうか?
彼等の考えている事が見えて来ない。
タクシン首相の打つ次の手に注目してみたい。

日本人3名がイラクで人質と成り、解放の条件として、自衛隊の撤退を要求したとの報道をNHKのNEWSで見た。

捕獲された方々にはお気の毒とは思うが、民間人は立ち入らないように勧告が出ている国であり、身の危険は覚悟の上で何をしていたのかと聞きたい心境と
なった。ましてや、留守宅の家族より、彼等の安全の為、自衛隊は帰国させろとの談話を聞くに、これが今の日本かとの思いともなる。
当地ではNHKしか見れないが、延々と約2時間半に亘り、このNEWSのみを報道したNHKの姿勢にも多いに疑問を持った。


タイ人にも起こる可能性は大なる問題であろう。
起こった場合、タクシン首相はどう動くであろうか。
国の指導に反し、のこのことイラクに行き、大きな問題を提起した民間人に非があると、はっきり言うのではないかと思う。

軍隊は不退転。但し救出活動は開始するといった様なコメント出る様な気がする。
今の日本、何かおかしい。
特にマスコミの加熱した報道振りには、大いに疑問を感じる。

ソンクラーンの休み中は、毎年交通事故での死者の数が話題になるが、今年は590人で、対前年比では55%の減で、上々の首尾であった。
この期間のタイ人の海外旅行は対前年比90%の大幅な増加となり、タイ国経済の好調を物の語っている。

愈々待望の地下鉄の試運転が開始と成った。
早速ブレーキの故障が出た様であるが、来月早々には申し込みを行い、試乗を試みるつもりで居る。