M&A月報No.71 「SARS騒動」

 

イラク戦争の報道に負けず劣らずの割合で、連日SARSの状況がマスコミを
賑わしている。香港よりタイに戻り、BKKで親類縁者に会い、ハジャイに戻った
男性が発病、それを診た医者が併せ発病、この2人が発病後数日で死去した
為騒ぎは大きく成った。

タイ政府の動きも早かった。
WHOの発表した5地域より帰国したタイ在住者は14日間の自宅待機を義務
付けられ、違反者は罰金並びに禁固刑が課せられる事と成った。

この5地域よりの飛行機は専用のターミナルに到着と成り、そこには60名にも
及ぶ医師並びに看護婦が待機し、全員検査と成り、怪しい症状を見せるものは
即専用車で近くの刑務所を改造した、急造病院に収容され、最大14日間観察
される事に成った。

この対応に台湾は激怒するも、タイ政府はWHOの意向に沿ったものと一蹴、
台湾はタイ人出稼ぎ労働者を即時帰国させると息巻く一幕もあった。

観光事業に大きな期待を掛けて居ただけにタイ経済に及ぼす影響は甚大なる
ものが懸念されて居る。
タクシン首相はタイでSARSにより死亡した人には200万バーツの補償金を
支払うと発表し、タイの安全性に自信を表明し観光客の減を何とか回避したい
意向の様であるが、目下の所、対前年比25%と言われている。

又もしこの財源が国で賄え無い場合は、タクシン夫人が個人的に支払うとも
発表し物議を醸して居る。
一方、日本側は黄色の自己申告カードを手渡し、回収するのみ。
この様な対応で良いものなのかと大いに疑問を持ったが、今の所、死亡者が
出て居ない事は幸運なのか不思議な現象である。