M&A月報No.68 「珍しいタイでの地震経験」

 

異常気象により折角の涼しい季節に成ったと思って居たのに、暑い日々が続き、がっかりしていたが、やっと期待通りの涼しさに成りほっとしている。
寒い日本、韓国より多数の観光客の来タイがあり、何れのGOLF場も満杯の状況で、嬉しい悲鳴を上げて居る。タイ経済にとっては有り難い事である。

景気の良さを反映してか、株価もじわじわと上昇気味であり、これ又喜ばしい状況である。

所が、驚いた事に、地震の無いBKKと言われて居たのに、22日、身体で感じられる地震が発生し大騒ぎと成った。
震源地はインドネシアのスマトラでマグニチュード7、観光地プーケットではM3.6程度の揺れであったと報じられた。

筆者は14階のOFFICEで会議中であったが、突然女性が飛び込んで来て、
「地震が発生したから即外に出ろ」との指示。
「エレベーターでか?」と聞くと、「階段で」と言う’「ならばここに居る」と言うと、あっさりと我々のみ残し退避して行った。

10分後誰も居ない事務所よりエレベーターで帰路に着いたが、BKKにとっては大事件であった様である。
幸い、高速道路、スカイトレイン、高層ビル等全て無事と聞き安堵したが、BKKでも体感する地震が発生する事を始めて知った次第である。


国王の訓話をフォローし、タクシン首相は1,000人の警察、軍、政府機関の関係者を集め、麻薬撲滅に取り組む様指示した。現在麻薬の購入はガムを買う様に簡単であり、注文はピザの様に電話で可能と現状を憂慮し、検挙率の悪い県の知事、並びに検察所長に対しては免職処分もあり得ると厳しいはっぱを掛けた。

タクシン首相は、弁護士は悪者救済に注力している的な批判の演説を行ない、物議を醸し出している。
法曹会よりは、兼ねてタクシン氏が首相に成る時、汚職委員会より各種の懸念が表明された、この折、同氏は多数の強力な弁護士を集め、無実を勝ち取り首相に目出度く成ったが、この時の弁護団は何であったのかとの論議も出て来ており、同氏の釈明が注目されて居る。

タイには約4%のイスラム教徒が居ると言われている。
又欧米諸国より、タイはテロの経由地並びに訓練地と成って居ると指摘され物議を醸している。
当局は必死にこれらを否定しているが、汚名返上の為タクシン首相は専門機関の設置を検討し、取締体制の強化に乗り出して居る。

タイが直接テロの標的に成る事は少ないと見られているが、欧米人の多数が出入りする地区は極力避ける様指導もされている。
タイ当局の情報収集の力に期待したい所である。

今年のタイにおける自動車の販売台数を、対昨年比15%増の47万台と発表したが、景気に及ぼす影響、又業界に取っては結構な事であるが、道路整備がこのスピードに追いつかず、又市内における駐車場の不足を懸念し、有名な交通渋滞が頻発するのでは無いかと、事を憂慮するコメントも出て来ている。
平行して道路整備に注力して欲しいものである。

日本勢よりドイツのシーメンス社に逆転発注された地下鉄であるが、レールや駅の建設は順調に完成に近づいている。一方、納入の遅れが懸念されて居る車両に付いては、此の度、特別に予算を組み、納期繰り上げの交渉が行なわれる事に成り、試験運行は今年中に、又本格稼動は来年の8月とする事に成った。
一部車両は空輸も検討されて居り、当局の意気込みが感じられる。
これにより懸案の交通渋滞が緩和される事を念じて居る。