M&A月報No.67 「国王スピーチ2002」

 

12月5日は国王の誕生日。休日故では無いが、何時もこの日を楽しみにしている。何故ならば、何時も示唆に富んだ数々の有益なSPEECHを為さるからである。

今年も大変期待をして見守った訳であるが、麻薬と愛犬のお話であり、しかも大半の時間は犬のお話しに終始した。

最近出版された“愛犬トンデーン”の本は大変な売れ行きで、初版は即日完売、目下増刷中、同時に売り出されたポロシャツもたちまち完売、追加を買うのに数キロの行列が出来る有り様、累計32万着を達成、追加生産には6ヶ月必要と言われている。

タイの野良犬もきっちり飼ってやり、躾れば、外国ブランドの犬に比し、何も劣らぬ素晴らしいものを持っていると仰るのが趣旨である。愛犬トンデーンは手を顔の前で合わせて挨拶するワイが出来ると新聞紙上等で写真が紹介されている。

麻薬に関しては、早速国防省が麻薬取締司令センターの設置を決定、24時間体制で取締に当たる事に成った。

トンデーンは幸せなシンデレラと呼ばれている話題の主人公と成ったが、今回一番この犬に感謝したのは、昨年は叱責されたタクシン首相ではなかろうか。来年は国王の辛辣なSPEECHが又聞ける事に期待したい。


今年の10大ニュースを考えてみた。
1.異常気象。

世界中がおかしい。大変気に成る所である。BKKはやっと洪水の被害を免れたが、危機一髪であった。12月になっても雷が成り、雨が降り、高温、全く異常である。

2.自動車産業の大躍進。

この分野が他国に行って居たらと思うとぞっとする。
全ての部品がタイ製で揃う、素晴らしい裾野産業が出来上がってきた。来年は更に充実が進みそうで楽しみである。

3.タクシン政権安泰。

何かと言われるが、及第点であったと思う。来年は更なる上昇気流に乗せて貰いたいものである。

4.不動産市場が活況。

工事が止まっていたビルが再開、一戸建ての売れ行きも好調、アパート等の家賃も10%程度上昇、景気回復の明るさを感じる。

5.麻薬撲滅に注力。

国王にも指摘され、関係者はさあ大変、今後種々の対応が打ち出されて来る見込みである。結構な事である。

6.国王の愛犬。

今年は犬年であったのかと錯覚を覚える。かくも国王の愛情が犬に移って行ったのは何故であろうか。

7.テロ。

タイでテロの訓練が行なわれて居ると欧州より指摘され、タクシン首相は激怒、でも心配なのか、お祭りでの花火は自粛の方向にある。寂しい事である。

8.地下鉄。

BTSに続いて開通が待ち遠しい地下鉄であるが、車両等に付き、内定していた日本勢がドイツ勢にひっくり返された。日本勢は穴掘りのみに懸命に成り、肝心の機器はドイツにさらわれたと揶揄されるのが悔しい限りである。

9.タイーミヤンマー国境紛争。

一時は可也緊張したが、タイ人は夫婦げんかみたいなものよと言って居たが、正しく時間と共に緊張はほぐれた。これがタイ外交の強さであろうか。

10.パラドーン選手。
タイのテニス選手がこんなに強いとは思わなかった。長身、がっちりした体躯、逞しい顔つき、それで強い。スター出 現である。国王よりもお褒めの言葉を頂き、懸案であった兵役も目出度く免除と成る様である。

来年も明るい話題の多い事を念じて居ます。
良い新年をお迎え下さい。
来年も宜しくお願い申し上げます。