M&A月報No.41 「株価・バーツ下落と下院解散へ」

 

雨季も最後に近づいて来たのか、連日の様に短時間ではあるが、豪雨に見舞われて居る。GOLF場等に在る池も、満杯に成って来ているにも拘わらず、水を抜くことを止め、来年5月迄の乾季に備え出した。


毎度の事ではあるが、この時期学校が3週間程休みに入ると、悪名高き交通渋滞が嘘の様に解消する。政府はNO CAR DAY等を設けて公害対策にも取り組もうとして居るが、自家用車による通学禁止を導入して貰いたいものと切実に思う。

各方面の実力者と話す機会がある時には、この問題と相続税の問題を話題にするが、この2つに付いては残念乍ら全く否定的な反応しか得られない。

愈愈下院選挙が近づき、上院選挙の二の舞に成らぬ様、選挙法の改正が急務と成っていたが、この内の3件に付き、違憲審査を憲法裁判所で行って居たが、全て合憲との判断が下された。

これを受け下院の解散が現実味を深め、来月中頃に国会は解散される見込みが強く成って来た。総選挙日は12月23日もしくは1月6日辺りが予想として上がっているが、来年に成る公算が強そうである。

目下の予想ではタクシン党首の率いるタイ愛国党がチュアン現首相率いる民主党を一歩リードしていると伝えられて居るが、タクシン氏は自己の財産を運転手や女中名義にした資産隠し問題、一方民主党の方は、スラタニ県で多額の国家予算を不適切に使用したとの疑惑のあるスラタニ共同組合の株を多数の民主党議員が保持しているとの問題も取り沙汰され、ライバル政党のイメージダウンを計る中傷合戦が始まった。

早く総選挙を実施し、タイのスタンスを世界に示して欲しいとものである。

政治の先行きの不透明感によるものか、対ドルのバーツ相場が43バーツの後半に下落している。一方、97年の経済ショック時に近づく勢いで株価も下落して居り、折角の上昇ムードに水を差して居る。何か欧米諸国の作為的な力が働いて居る様な気がしてならない。

歳入不足に悩む政府は、国税局とか関税局の中に特別プロジェクトチームを設置し、企業よりの徴税能力を高め様と躍起に成って来ている。一方、海外よりの企業誘致促進を計ろうとするBOIとの間にかなりの摩擦が起こり出して居るとも伝えられて居る。

“雇用促進のみの企業は歓迎しない。きっちりと利益を出し、法人税を払って頂きたい”と明言する上級官僚も飛び出し、今後は赤字継続の企業には見なし課税、又移転価格問題等が浮上して来る事が懸念されて居る。

今回のシドニーのオリンピックで、タイは3個のメダルを獲得、内2つはボクシングでの金と銅、もう1つは女性で初のメダリストと成った女子重量挙げで、各々帰国後、表彰やら褒賞金等を貰いマスコミを賑わした。

一方、4年前アトランタで金メダリストに成ったボクシング選手が、約10万バーツの銀行よりの借入金返済遅延により訴えられるという悲しい出来事が同時に伝えられた。