M&A月報No.140 「国王陛下2009年新年スピーチ」

 

2009年の新年を迎えるに際して、国王がお元気な姿をお見せ下さり、
国民にメッセージを下さった。
愛犬をご同伴で、大変お元気そうに拝見でき、嬉しく、又ご同慶の至りの
幕開けとなった。

“タイ国民はこの困難な時期において、あらゆる角度より状況を観察し、
熟慮の上、行動をせねばならぬ。
そうすれば、平和で幸せな国に成るであろう。

個々の正しい考えと、正しい行動が、国に成功と平和と幸せをもたらすであろう。
幸せと進歩は人々の願望でもあろう。

全ての人々が良く考えて行動し、また自分以外の人々が何を考えているかを
良く考えないと、この様な願望は達成されない。

どの様な行動においても、それがどの様な利点もしくは不利益な点があるのか、
詳細且つ厳密に洞察する事が必要である。

この様に為すべき事、やってはいけない事をよく考察して、人々が事に当たる事が、
国の益々の繁栄に大きく寄与するのである“


と人々の協調がタイ国に平和を齎すと強調され、繁栄と喜びの為、熟慮する事を
求められた。

最後に姉君のご逝去に際し、国民の示した追悼の意に感謝を楓セされ、
国民の益々の幸せを祈るとスピーチを締めくくられた。


暗に一方的なデモとか空港封鎖等の幕唐ヘ、国に幸せをもたらすものでは
無いと戒められたものと感じた。

更に国王は国民がアピシット氏を首相に選んだ事に大層ご満足なご様子で
ご機嫌も良く、ご健康になられたのも、ご心労が減った事によるのでは無いかと
分析する長老もおられる。
何れにせよ結高ネ事であるが、長期政権になる事を念じたいものである。

空席となっていたバンコク都知事選が行われた。
現政権の公認の強みか、56歳のスクムパン氏が圧勝した。
立候補者の中では最年長、外務省出身で、チュラロンコン大学の教授も経験、
ROYAL FAMILYでもある血筋で、首相、知事ともいわゆるエリートが選ばれた。

下院の補欠選挙も併せ行われたが、やはり民主党並びに連立政権を組む党の
候補者が多く当選し、タクシン関連の議席獲得は低調に終わった。
大きな失政が無いと、アピシット政権の長期化が期待出来る状況となった。
タイの安定の為には喜ばしい事と感じる。

当地での演説終了は午前一時となってしまったが、歴史的な黒人大統領
オバマ氏の20分間のスピーチを堪狽オた。

200万人の聴衆の前、しかも歴代の大統領、副大統領がご夫妻で列席、
テレビを通じ、世界で何億人が固唾を飲んで見守っているか、考えると足が
竦むのでは無いかと思うのは凡人の性であろうか、余裕綽々、堂々たるもので
あったと感じた。

45年前、筆者もアメリカ勤務を経験したが、彼が、60年前には自分の父親が
入れないレストラン、ホテル等々の差別が存在していたが、今、米国国民は
その様な黒人を父に持つ自分を大統領に選んだと述べ、米国民の懐の深さ、
その柔軟性を述べたと思うが、黒人大統領が、かくも短い時間で誕生するとは、
当時は夢にも考えられなかっただけに、彼のこの部分に付いての演説には
特に感銘を受けた。

47歳、タイの新首相も44歳と若く、演説では一切原稿は見ないでのスピーチも
共通している。
この点だけでも我が母国は変わらぬものかと強く感じる。
次期日本の首相は、せめて演説は原稿を見ないで、自分の言葉で意思侮ヲして
くれる人を選びたいものである。

バンコク市内の有名なナイトクラブで火災が発生し、60名を超える死者が出た。
原因は、定員約400名の所に1,000名の入場者を入れ、何とその店内で花火に
点火した為という。


花火は一気に天井を突き破り、火災と同時に天井の落下という現象を起こし、
多数の人々がその下敷きになった。
壁の素材が火災により有毒ガスを発生、出入り口が小さな一箇所のみというのが
惨事を増大させた。


この種のクラブは、通常入り口は一箇所のみ。窓は無く、我々も遊びに行った時に
避難方法を検分する様な気持ちは全く持ち合わせない。
新年早々多くの教訓を残した事故であった。

昨年の月報でも記載したが、遂に西松建設の社長及び副社長がマネーロンダリングの
嫌疑で逮捕されたと報道された。

香港で溜め込んだこの種のお金が賄賂として、2003年にバンコク市が行った
洪水防止用のトンネル工事、約66億円の見返りとして、当時のバンコク市の高官に
約3億円渡したという事件とも関連しているものである。

当地で受け取ったとされるのが、元の首相で当時のバンコク知事であったサマック氏
他の名前が挙がっているので注目度が大きい。
クリーンが売り物で登場した、反タクシンのアピシット首相、今後の当地での捜査を
どうして指揮して進めて行くのか注目したい。

日経の春秋の欄に、“帰りなんいざ/田園将に蕪れなんとす”なる“帰去来の辞”を
冒頭に、やっと職を失った人々が農業に目を向け始めたと出た。
国が農業の未来図をしっかり描く事とも述べている。
マスコミが下名の自論に初めて言及した記事として嬉しく読んだ。

70%を超える人々が、今回の政府案である、一律バラマキに反対している。
血税を生きたお金として使う事を、官僚、政治家は考えるべきと更に叫びたい。
更に鳥取県の知事が、雇用対策は緊急を要する。
国の動きを待っては居れないと、県として独自の対策案で対応に乗り出した。
結高ネ事である。

2兆円他のバラマキは止め、この落Zで農業、漁業の支援を行い、失業者を
農村、漁村で救済する。
簡単と思う対応策が何故国レベルでは論議されぬのか、心底不思議に感じる
日々である。