タイで物を買う、食事をする、サービスを受ける等、何をするにも日本と同様税金がかかりますね。タイ滞在・旅行に限らず最も多く目にする税金が付加価値税「VAT」と呼ばれるものではないでしょうか。

これは日本の消費税のようなものと表現されます。最終消費者である私たち一般の者にとっては、日本の消費税同様、最初こそ煩わしいものでしたが今は慣れっこです。

日本の消費税は、10月1日より10%に引き上げられました。タイのVATはご存知の通り7%です。でも、タイ国税法典ではVAT10%と定められているんです。もともとは10%なんですね。

ただ、1997年のアジア通貨危機による景気低迷を受けて暫定的に7%に引き下げられている状況です。ではいつまで7%なのか。いつか10%に戻るのか….

いつかは戻ると思われますが、2019年9月10日の閣議にて、さらに1年間、2020年9月30日までVAT7%が決定いたしました。では、その後は……..と気になるところですが、それはまた来年の9月ごろの閣議にて判明するかと思われます。

さて、7%から10%に戻った(上がった)場合、表面上は3%上がった「だけ」のような気がしますが、実際はどうでしょうか。100 THBのお買い物をしたと想定してみましょう。

現在

100x1.07=107 THB (VATは7 THB)

VAT10%に戻った場合

100x1.1=110 THB (VATは10 THB)

その差は3 THB。3%上がっ…… あれ?上がったのは3%だけ?

VATに注目してみると、7 THBから10 THB、その差は3 THBですが、

元の7 THBに対しては 3÷7=0.4285

VATだけに注目してみると、増加する割合はほぼ43%になります。

これは、大きいですよね。たかが3%、でも負担分だけ見ると1.43倍!

来年もその先も、7%で据え置きでお願いしたいですね。

 

2019.10.18.